こんにちは、自宅介護をしている旅行好きのbunchanです。
前回、親がショートステイを利用したとき、居室で転倒してろっ骨を4本骨折しました。
知らせを受けたとき、最初に浮かんだのは「職員さんがいる施設なのに、どうして転倒したの?」という気持ちでした。旅行などで今後もショートステイをお願いする可能性があるため、施設に対して強く言うこともできず、納得しきれない気持ちを抱えたまま過ごしていました。
ところが、その後、今度は自宅で親が転倒しました。同居している私の目が届かないところでの転倒で、頭から出血し、救急搬送されることに。
その経験から、私の中で少しずつ考え方が変わりました。
「施設にいれば転倒を防げる」「家族がそばにいれば防げる」と単純には言えないのではないか、と思うようになったのです。
私は以前、2年以上介護施設で働いた経験があります。利用者さんが居室で一人になる時間があり、その短い間に転倒してしまうことがあるのも知っていました。それなのに、職員側ではなく「家族側」に立った途端、受け止め方がまったく違ってしまったのです。
そして今回、迷いながらも親が転倒・骨折したのと同じショートステイを再び利用することにしました。
この記事では、施設をかばうことも責めることもせず、ショートステイで親が転倒した家族として感じたこと、介護施設で働いた経験から改めて気づいたこと、そしてなぜ同じ施設をもう一度利用することにしたのかをお話しします。
- ショートステイで親が転倒・骨折したときの実体験
- 施設に責任があるのではと思った家族の気持ち
- 自宅での転倒を経験して変わった考え方
- 同じショートステイを再利用することにした理由
ショートステイでの転倒と骨折

ショートステイは、家族が旅行や用事で家を空けるとき、あるいは介護者が休息を取りたいときにとても助かるサービスです。一方で、利用する高齢者にとっては、普段暮らしている自宅とは違う場所で数日間生活することになります。
私の場合も、旅行に行きたい気持ちを持ちながら、自宅介護をしていくためには、ショートステイの存在が欠かせません。だからこそ、そこで親が転倒して骨折したときは、「これからどうすればいいのだろう」という思いも重なりました。
居室で転倒・ろっ骨を4本骨折
前回のショートステイ利用中、親は施設の居室で転倒しました。
そして病院で確認した結果、ろっ骨を4本骨折していることが分かりました。
高齢になると、若い人なら打撲程度で済むような転倒でも、大きなけがにつながる場合があります。特に胸や腰、股関節、頭などを強く打てば、その後の生活にも影響しかねません。
消費者庁も、高齢者の転倒・転落について、骨折や頭部外傷など重大なけがにつながることがあるとして注意を呼びかけています。
高齢者の転倒については、段差や床の状態だけでなく、身体機能、体調、薬、生活環境などさまざまな要因が関わります。転倒後に痛みや出血、動き方の変化などがある場合は、見た目だけで判断しないことも大切だと私は感じています。
転倒したという連絡だけでも驚きますが、「ろっ骨を4本骨折」と聞けば、家族として平静ではいられません。
私も最初は、転倒した事実より先に「なぜ防げなかったのだろう」という気持ちが出てきました。
職員がいるのになぜと思った
家族として一番引っかかったのは、「介護施設には職員さんがいるのに、なぜ転倒したのだろう」ということでした。
自宅なら家族が家事をしている時間もありますし、ずっと隣に座っているわけではありません。しかし施設なら介護の仕事をする職員さんがいる。だから、どこかで「自宅より安全なのでは」と考えていたのだと思います。
もちろん私は、施設だからといって一人の利用者に24時間一人の職員が付き添っているわけではないことを知っています。
それでも親がけがをすると、知識より先に感情が動きました。
「転びそうだと分からなかったのかな」
「もう少し見守ってもらえなかったのかな」
「居室で一人になっていたのかな」
そんなことを次々に考えてしまいました。
◆bunchanの介護経験から
私は介護施設で働いていたとき、職員が別の利用者さんの介助をしている間に、居室で一人になった利用者さんが転倒したという場面を見聞きしていました。その現実を知っているはずなのに、親が転倒すると「職員がいるのになぜ?」と思ってしまったんです。職員だったときと家族になったときでは、同じ出来事でも見え方が違いました。
これは、介護の知識があるかどうかとは別の話なのかもしれません。
大切な家族がけがをすれば、「誰かが防いでくれたのではないか」と考える。それ自体は、ごく自然な家族の感情だと思っています。
ショートステイ事故後に考えたこと
ショートステイで転倒事故が起きたとき、家族として知りたいのは「転んだ」という結果だけではありません。
私が気になったのは、転倒する前にどのような様子だったのか、どこでどのように転倒したのか、そのあとどのような対応が行われたのかということでした。
転倒そのものを完全に巻き戻すことはできません。しかし、状況が分かれば、次に利用するときに気をつけてもらいたいことを考えられます。
厚生労働省が公表している「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン」でも、事故が起きた場合は原因を確認し、再発防止や介護サービスの改善につなげることの重要性が示されています。
また、転倒については、予防策を行っていても本人の状態などによって一定の頻度で発生することがあり、転倒したという結果だけをもって、すべてが施設側の過失による事故になるわけではないという考え方も紹介されています。一方で、予防できる転倒について施設が対策を考えることも当然必要です。
(出典:厚生労働省「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン」)
私が大切だと思うのは、「転倒したから施設が悪い」「高齢者だから仕方がない」という二択にしないことです。
何が起きたのかを知り、本人の状態や環境を考えて、次回できることを施設と家族で共有する。その方が、これからも介護サービスを利用していく家族にとって現実的だと感じています。
転倒は施設の責任なのか
「ショートステイで転倒したら、施設の責任なのでは?」と考える家族もいると思います。私自身、事故直後にはそんな気持ちがありました。
ただ、転倒したという事実だけで、私が施設の責任の有無を判断することはできません。
厚生労働省のガイドラインでも、介護サービス事業者には利用者の生命や身体の安全に配慮する義務がある一方、利用者がけがをした場合に直ちに法的責任が生じるわけではなく、個々の状況によって考え方が異なるとされています。
例えば、本人にどの程度の転倒リスクがあったのか、その情報を施設が把握していたのか、どのような介助が予定されていたのか、事故の前後にどのような状況があったのか。同じ「転倒」という言葉でも中身は一件ずつ違います。
ですから、この記事でも「今回の骨折は施設側の責任だった」「施設に責任はなかった」と決めつけるつもりはありません。
私が書きたいのは責任追及ではなく、そのとき家族として何を感じ、その後の経験によって自分の受け止め方がどう変わったかです。
もし、あなたのご家族がショートステイで転倒した経験があるなら、「どうして?」と思う気持ちと「高齢だから仕方がないのかな」という気持ちの間で揺れることもあるのではないでしょうか。
私は、そのどちらか一方に決めなくてもいいと思っています。
家族になると見え方が変わった
私には2年以上、介護施設で働いた経験があります。
そのころは、利用者さん全員を一瞬たりとも見失わずに介護することが難しいのは分かっていました。
ある利用者さんのトイレ介助をしている間に、別の利用者さんが居室で立ち上がることもあります。食事介助、排泄介助、入浴、ナースコールへの対応などが重なることもありました。
だから職員として働いていたころなら、「転倒をゼロにするのは簡単ではない」という説明を聞いても理解できたと思います。
ところが、自分の親が転倒して骨折すると話は別でした。
「どうして見ていてくれなかったの?」という気持ちが出てきたのです。
自分でも、少し不思議でした。
頭では施設の事情を理解している。でも気持ちは追いつかない。
介護する側と、家族として預ける側。その両方を経験して、同じ出来事でも立場によってこんなに感じ方が違うのだと初めて実感しました。
◆bunchanが感じたこと
介護職の経験があるから施設の事情を全部理解できる、とは思わなくなりました。むしろ家族になると「分かっているのに納得できない」ということがあります。この気持ちは、介護サービスを利用する家族なら珍しくないのかもしれません。
自宅でも転倒し救急搬送に
私の考え方が大きく変わったのは、その後、親が自宅でも転倒したことでした。
しかも今度は、頭から出血しました。
同じ家に私もいました。しかし、転倒した瞬間は親のそばにいませんでした。
家の中で別のことをしているほんの短い時間。目を離したというより、普通に生活している中で、親が一人になる時間があったのです。
そして転倒。頭部から出血し、救急搬送となりました。
そのとき、ショートステイでの出来事を思い出しました。
「私は家族として同じ家にいる。それでも防げなかった」
この経験は、自分にとってかなり大きなものでした。
もし自宅での転倒が先だったら、施設での転倒を聞いたときの受け止め方も少し違っていたかもしれません。
高齢者の生活を一日中見守り続けるのは、自宅でも簡単ではありません。トイレに行くとき、料理をするとき、洗濯するとき、自分がお風呂に入るとき。家族にも生活があります。
だからといって転倒しても仕方がない、と言いたいわけではありません。
できる予防はする。でも、予防していても起きてしまう転倒がある。
私自身が自宅でそれを経験したことで、ショートステイで起きた転倒についても少し違った角度から考えられるようになりました。
ショートステイ転倒後の再利用

親が転倒し、ろっ骨を4本骨折した施設をもう一度利用する。この部分だけを聞けば、「別の施設を探した方がいいのでは」と感じる人もいるでしょう。私もかなり迷いました。
しかし、自宅介護を続けながら旅行にも行きたい私にとって、施設選びには空き状況、利用日数、送迎、本人との相性などいくつもの条件があります。結果として、希望する条件に合う別の施設は簡単には見つかりませんでした。
そこで私は、前回の事故だけで利用先を決めるのではなく、現在の親の状態とこれからの介護生活を含めて考えることにしました。
転倒を完全に防ぐ難しさ
ショートステイでの転倒を経験したあと、私は「次は絶対に転倒しないようにしてください」とお願いすれば安心できるのかを考えました。
でも、自宅での転倒を経験した今は、その言葉だけでは解決しないと思っています。
高齢者の転倒には、歩く力だけでなく、立ち上がり、ふらつき、体調、睡眠、薬、認知機能、その日の気分、履物、床、ベッドの位置など、さまざまなことが関係します。
さらにショートステイでは、自宅とは部屋もトイレの位置も違います。
八王子市のショートステイ案内でも、施設内は住み慣れた自宅とは勝手が違うため、転倒事故などが起こることがあり、利用前に設備や事故時の対応を確認することが案内されています。
(出典:八王子市「短期入所生活介護・介護予防短期入所生活介護」)
私の親も、自宅では慣れた場所を歩いています。ところが施設ではベッドの位置も家具の配置も違います。夜中に目を覚ましてトイレへ行こうとしたとき、自宅と同じ感覚では動けないこともあるでしょう。
だから私は今、「絶対に転ばせないでください」と求めるより、「どんな場面で転倒しやすいのかを一緒に考えてもらう」方が大切だと思っています。
もちろん、「転倒は仕方がないから何もしなくていい」という意味ではありません。本人の状態を伝えること、環境を確認すること、事故後に原因や対応を振り返ることなど、できる対策は必要です。
同じ施設を再利用する理由
今回、私は前回転倒したのと同じショートステイをもう一度利用することにしました。
一番大きな理由は、希望する条件に合う別のショートステイが見つからなかったことです。
自宅介護をしながら旅行の日程を組むと、単に「空室があります」というだけでは決められません。
旅行の日程と利用できる日が合うか、送迎してもらえるのか、必要な日数を連続して利用できるのか、親の状態で受け入れてもらえるのか。いくつもの条件があります。
実際、私は旅行日程が先に決まり、そのあとでショートステイを探したため、日程調整にはかなり苦労しました。
その経緯については、別の記事で詳しく書いています。
親の介護中に旅行したい|ショートステイの日程調整で困った実体験
前回骨折した施設だからという理由だけで選択肢から外してしまうと、今回の旅行そのものが難しくなる可能性もありました。
だからといって、「ほかにないから仕方なく預ける」と割り切れているわけでもありません。
やはり不安はあります。
「また転倒したらどうしよう」
「旅行中に連絡が来たらどうしよう」
そんな気持ちは、今も消えていません。
それでも、自宅での転倒を経験したことで、前回とは少し違う気持ちで施設を見られるようになりました。
施設にすべてを任せるのでもなく、家族だけで抱え込むのでもない。これからも介護を続けるために、使えるサービスと付き合っていくという考え方に変わってきたのだと思います。
強く言えなかった家族の気持ち
前回、親が骨折したあと、私にはもう一つ引っかかっていたことがあります。
それは、施設に対して言いたいことがあっても、強く言えなかったことです。
「なぜ転倒したのでしょうか」
「もう少し見てもらえなかったのでしょうか」
聞きたいことはありました。
でも頭の片隅に、「今後もこの施設にお願いするかもしれない」という思いがありました。
これからも利用する可能性のある施設と気まずくなりたくない。面倒な家族だと思われたくない。今後の受け入れに影響したら困る。
そんなことまで考えてしまいました。
もしかすると、同じように感じている家族は少なくないのではないでしょうか。
介護サービスは、一度きりのお店選びとは違います。
ケアマネジャーさん、訪問介護、デイサービス、ショートステイなど、同じ人たちと長く付き合っていくことがあります。そのため、「ここは納得できません」と言うことにも、心理的なハードルがあります。
でも今振り返ると、怒ることと確認することは別だったと思います。
「責任を取ってください」と詰め寄らなくても、「どんな状況で転倒したのか」「次回利用するときは何に気をつけられるか」を聞くことはできます。
家族側が我慢して何も言わないことが、必ずしも良い関係につながるとは限りません。
◆bunchanが今なら伝えること
前回の私は、「これからも利用するから強く言えない」と考えていました。今なら、責任を追及する形ではなく、「前回こういうことがあったので、今回はこの点が心配です」と率直に伝えたいと思っています。
今回施設に伝えておきたいこと
今回のショートステイでは、「前回転倒したから特別扱いしてください」とお願いするつもりはありません。
ただ、前回の骨折と、その後自宅で起きた転倒については、きちんと共有した方がよいと考えています。
特に、自宅での転倒は前回のショートステイ利用後に起きた出来事です。施設から見れば、以前利用したときと現在では転倒リスクが変わっている可能性があります。
厚生労働省のガイドラインでも、利用開始時だけでなく、本人の状態が変わった場合にはリスク評価を見直すことが大切だとされています。
そこで今回は、次のようなことを施設と共有しておきたいと思っています。
| 伝えたいこと | 伝える理由 |
|---|---|
| 前回の転倒と骨折 | どの場面で転倒したかを改めて共有するため |
| 自宅でも転倒したこと | 以前より転倒への注意が必要な可能性があるため |
| 頭部出血で救急搬送されたこと | 最近起きた大きな変化として知ってもらうため |
| 普段の歩き方や立ち上がり | 自宅で気になる動きを伝えるため |
| 夜間の行動 | トイレなど一人で動く場面を共有するため |
私は「絶対に転倒させないでください」と約束を求めるより、施設と家族が同じ情報を持った状態で利用を始めることの方を大事にしたいと思っています。
事故後の説明で確認したいこと
もしショートステイ中に再び転倒などの事故が起きた場合、私が確認したいのは「誰が悪かったか」だけではありません。
まず知りたいのは事実です。
いつ、どこで、何をしようとしていたときに起きたのか。転倒直後の様子はどうだったのか。そのあと、どのような対応をしたのか。
さらに、前回の経験が今回の介護にどう反映されていたかも気になります。
例えば、居室内での動き方について何か注意していたのか、本人の最近の状態が職員間で共有されていたのか、転倒後に今後の対策をどのように考えるのか、といった部分です。
事故後に知りたいのは「謝罪の言葉の多さ」より、何が起き、どう対応し、次に何を考えるのか。
私は今回の経験から、そこをきちんと話せる施設であるかどうかも、今後利用していくうえで大事だと感じるようになりました。
一方で、施設側から説明を受けたとき、家族も感情が高ぶっていることがあります。
私自身もそうでした。
ですから、その場ですべて納得できなくてもいいと思っています。あとから落ち着いて、「あの点をもう一度確認したい」と考えることもあります。
旅行と介護を両立する現実
今回、私が同じショートステイの利用を決めた背景には、旅行があります。
介護が始まる前なら、旅行は航空券やホテルの空きを見て決めればよかったのですが、自宅介護が始まるとそうはいきません。
旅行中に親をどうするのか。
ショートステイは空いているのか。
送迎日は合うのか。
本人の体調は大丈夫か。
こうしたことまで一緒に考えなければ旅行できなくなりました。
私は介護が始まったからといって、旅行をすべてやめたいとは思っていません。
もちろん親の安全は大切です。
でも介護がいつまで続くか分からない中で、家族が自分の生活を全部止めてしまうことが、本当に一番良い方法なのか。私はずっと考えています。
以前、介護が始まってから旅行に行くことへの迷いについても記事にしました。
今回のショートステイ再利用は、その延長線上にあります。
前回転倒したから、もう預けない。
そう決めれば気持ちは一時的に楽になるかもしれません。しかし、その場合は家族が何日も家を空けることが難しくなります。
反対に、「施設に預ければ絶対安心」と考えることもできなくなりました。
今の私にとってショートステイは、すべてを任せれば安心できる場所というより、自宅介護を続けるために施設と一緒に支えてもらう場所です。
転倒の経験をしたからこそ、その距離感が少し分かってきたように感じます。
再利用して感じたことは追記予定
この記事を書いている時点では、次回のショートステイ利用はまだこれからです。
だから、「もう一度利用して何も問題ありませんでした」とはまだ書けません。
正直に言えば、不安も残っています。
旅行中に電話が鳴ったら、少しドキッとすると思います。
それでも今回は、前回とは違います。
ショートステイでの転倒だけではなく、その後自宅でも転倒を経験し、私自身の介護職時代の経験についても改めて考えたうえで利用します。
旅行から戻ったあと、今回同じ施設を再利用して実際にどうだったのか、施設とのやり取りや自分の気持ちにどんな変化があったのかは、この記事に追記したいと思っています。
利用前の迷いと、利用後の気持ち。その両方を残しておくことにも意味があると思うからです。
ショートステイ転倒のよくある質問
Q1. ショートステイで転倒したら施設の責任ですか?
A. 転倒したという結果だけで、必ず施設側の責任になるとは言えません。本人の状態、施設が把握していた転倒リスク、介助方法、事故が起きた状況などによって内容は異なります。厚生労働省のガイドラインでも、転倒すべてが過失による事故ではない一方、施設には転倒予防や事故後の対応、再発防止に取り組むことが求められています。
Q2. ショートステイで骨折したら何を確認すればいいですか?
A. 私なら、転倒した場所と時間、事故前の様子、どのような状態で発見されたのか、転倒後にどのような対応をしたのかを確認します。また、今後同じ施設を利用する可能性があるなら、次回どのような点に気をつけてもらえるのかも聞いておきたいところです。
Q3. 転倒した施設をもう一度利用してもいいのでしょうか?
A. 私は再利用することにしました。ただし、「一度転倒したから絶対に利用しない」「ほかにないから何も考えず利用する」のどちらでもありません。前回何が起きたのか、現在の本人の状態、施設とのやり取り、ほかの施設の選択肢などを考えたうえで決めました。
Q4. 自宅で転ばない人でもショートステイでは転倒しますか?
A. 自宅と施設では、ベッド、トイレ、家具の位置や歩く経路などが違います。普段と違う環境そのものが影響する可能性もあるため、「家で一人で歩けているから施設でも同じ」とは限りません。普段の歩き方や夜間の行動などを利用前に伝えておくことは大切だと感じています。
Q5. 施設に転倒の不安をどう伝えればいいですか?
A. 「絶対に転ばせないでください」と伝えるより、「前回このような転倒があったので、この動きが心配です」「自宅でも最近転倒しました」と、具体的な出来事を共有する方が話しやすいと思います。私も今回は、責任を追及するためではなく、現在の親の状態を知ってもらうために伝えるつもりです。
ショートステイ転倒を経験して思うこと
ショートステイで親が転倒し、ろっ骨を4本骨折したとき、私は「職員がいるのになぜ?」と思いました。
介護施設で働いた経験があり、職員が一人の利用者だけをずっと見守れるわけではないと知っていたのに、家族になると受け止め方は違いました。
その後、親が自宅でも転倒し、頭から出血して救急搬送されました。
同居していた私にも、その転倒を防ぐことはできませんでした。
その経験を経て、今は「転倒を完全に防ぐこと」と「できる転倒予防を続けること」は別に考えた方がよいと思っています。
施設だからすべて防げるわけではない。
でも、だから何もしなくていいわけでもない。
家族だからすべて見守れるわけではない。
でも、家族だから伝えられる情報もあります。
そして今回、私は同じショートステイを再び利用します。
前回のことをすべて忘れたわけでも、完全に納得したわけでもありません。不安は残っています。
それでも、自宅介護を続けながら自分の生活や旅行も続けていくには、ショートステイを含む介護サービスの力を借りることが必要だと考えました。
介護をしている家族は、「親を守りたい」という気持ちと「自分の生活も続けたい」という気持ちの間で揺れることがあります。
私も今、その途中です。
ショートステイで転倒があったから終わりではなく、その経験を次の利用にどうつなげていくか。
私は今回、そこを考えながらもう一度お願いしてみようと思っています。
そして旅行から帰ったら、同じ施設を再利用して実際にどうだったのか、この続きを追記します。

