鎌倉といえば観光客で賑わうイメージがありますが、少し視点を変えると、落ち着いた雰囲気でゆったりと散策できるスポットもあります。
今回は鎌倉駅西口エリアを中心に、人混みを避けてシニアの方にもおすすめの散歩コースをご紹介します。
静かな小道や歴史ある神社仏閣を巡りながら、早めのランチを楽しみ、喧騒から離れたひとときを過ごしましょう。
自然豊かな鎌倉の魅力を再発見できる一日をお届けします。
シニアの鎌倉散歩
神奈川県鎌倉市
鎌倉は、鎌倉時代(1185年〜1333年)に日本初の武家政権である鎌倉幕府が開かれた歴史的な都市です。
源頼朝が幕府を設立し、政治・文化の中心として発展しました。
鎌倉は自然に囲まれた要塞都市であり、内陸側は山々、海側は相模湾に面しています。
そのため、外敵の侵入が難しく、政治的安定を保ちました。
寺社や仏閣が多く建立され、現在も残る鶴岡八幡宮や建長寺などが当時の繁栄を物語っています。
年号暗記で(1192 いいくにつくろう鎌倉幕府)と覚えたのを思い出しました。
が、現在の中学歴史教科書は1185年だそうです。
4192(よいくに)と言っていた人もいて・・・4192年はまだまだ先。。。
早めのランチ(行列必須)
鎌倉には美味しいランチが楽しめるレストランがたくさんありますが、地元の知人おすすめの行列必須のお店へ向かいます。
鎌倉駅西口から徒歩3分。
『アカリダイニング』
11時開店に合わせて早めに到着した時間は、なんと10時20分。
さすがに早すぎましたが、レストランの外に待合の椅子があるので、友人たちとおしゃべりしているとあっという間に開店のドアが開きました。
10時30分を過ぎる頃からお客さんが次々と並び始め、開店と同時にほぼ満席になりました。
テーブル席、カウンター席の他に、お座敷席もあります。
お子さん連れやシニアは嬉しいですね。
食べ終えてお店を出たのが11時45分。
外には10人ほど待っていました。
朝食は控えめにして、早めのランチを終えれば鎌倉散歩の時間を満喫できます。
行列必須のお店には、開店と同時に入るのが良いと思いますので、早めの時間帯に訪れることをおすすめします。
お散歩開始(佐助稲荷神社)
鎌倉散歩の始まりは佐助稲荷神社から。
その途中にトンネルが出現。
神奈川県鎌倉市にあるトンネルで、鎌倉駅の西側に位置する佐助エリアにあります。
正式名称は「佐助隧道」で、隧道(ずいどう)はトンネルの古い表記です。
この遂道は、1917年(大正6年)に開通し、佐助や扇ガ谷(おうぎがやつ)エリアを繋ぐ役割を果たしています。
全長は約100メートルで、手彫りの岩を感じさせるレトロな雰囲気が特徴です。
現在も自動車や歩行者が利用できる実用的なトンネルですが、歴史を感じさせる風景や、周辺の自然豊かな道もあって、散歩コースとしても人気があります。
人混みを避けつつ、鎌倉の隠れた一面を楽しむ散策にもおすすめのスポットです。
トンネルの先にはめずらしい自動販売機を発見。
アカリダイニングから徒歩20分。
佐助稲荷神社に到着です。
佐助稲荷神社(さすけいなりじんじゃ)は、鎌倉市佐助エリアに位置する古社で、地元の人々や観光客に人気のスポットです。
平安時代に創建されたとされ、主祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、商売繁盛や五穀豊穣、開運などを祈願する稲荷信仰の神社です。
この神社は「出世稲荷」として知られ、出世や成功を願う人々から信仰を集めています。
源頼朝が平家討伐を決意した際、ここで白い狐の神の託宣を受けたという伝説があり、それをきっかけに神社の名が広まりました。
境内は緑豊かで静か。赤い鳥居が並ぶ参道や、木々に囲まれた境内が印象的です。
観光スポットの多い鎌倉の中でも、比較的落ち着いた場所にあり、ゆったりと参拝するのに適しています。
銭洗い弁財天
銭洗弁財天宇賀福神社(ぜにあらいべんざいてん うがふくじんじゃ)は、鎌倉市にある人気の神社で、特に「お金を洗って清めると、金運が上がる」として有名です。
1185年に鎌倉幕府の初代将軍である源頼朝が、神託に基づいて創建したとされています。
この神社は弁財天を主祭神としており、弁財天は水の神や財運の神として信仰されています。
境内には洞窟があり、そこに湧き出る清水でお金を洗うと、そのお金が増えて戻ってくるという信仰が広まっています。
参拝者は竹の籠に硬貨やお札を入れ、柄杓で清水をかけて金運上昇を祈ります。
神社へ向かう道はやや隠れた場所にあり、自然に囲まれた静かな雰囲気の中で参拝ができます。
ちょっと休憩(佐助Cafe)
佐助カフェは、鎌倉市の佐助エリアに位置する隠れ家的なカフェです。
佐助稲荷神社や銭洗弁財天の近くにあり、観光や散策の途中に立ち寄れる、落ち着いた雰囲気の場所として人気があります。
銭洗い弁財天までは急坂の往復なので、健脚の人がうらやましいシニア組はカフェでひと休みします。
カフェはアートと読書を楽しめる店舗で、緑に囲まれた庭やオープンテラスがあり、自然の中でゆったりと過ごすことができます。
店内は木の温もりを感じさせるインテリアで、静かでリラックスした時間を提供してくれます。
メニューには、自家製のスイーツやこだわりのコーヒー、軽食が揃っており、特に手作りのケーキや和テイストのデザートが評判です。
鎌倉観光の合間に、都会の喧騒を忘れてホッと一息つけるカフェとして、多くの人に愛されています。
鎌倉の喧騒から離れた静かな場所で、地元の風情を楽しみながら、のんびりとした時間を過ごせる穴場スポットです。
昭和にタイムスリップできる商店街
丸七商店街(まるしちしょうてんがい)は、鎌倉駅東口からすぐの場所にある、鎌倉市の歴史ある商店街です。
戦後間もない1946年に創立され、70年以上の歴史を誇るこの商店街は、鎌倉らしい情緒と人情味あふれる雰囲気が特徴です。
商店街の名前「丸七」は、創立メンバーの7人が名前をつけたことに由来しています。
鎌倉の観光地で賑わうエリアにありながら、どこか懐かしさを感じる風景が広がっており、地元の人々や観光客から親しまれています。
観光地としてだけでなく、地元の人々の生活の一部でもある丸七商店街は、昔ながらの商店街の雰囲気と鎌倉の風情を堪能できる、温かみのあるエリアです。
午後3時過ぎの小町通りも混んでいた
駅から旗を持ったツアーの団体が、小町通りへ向かって行くのが見えました。
小町通り(こまちどおり)は、鎌倉駅東口から鶴岡八幡宮へと続く、鎌倉を代表する賑やかな商店街です。
約360メートルにわたって続くこの通りは、観光客に大変人気があり、常に多くの人で賑わっています。
名前の由来は、平安時代の美女として名高い小野小町(おののこまち)に関連しているともいわれていますが、確かな由来は不明です。
鎌倉観光の定番コースの一部であり、鶴岡八幡宮や周辺の寺院を巡る途中に立ち寄ることができる便利な場所でもあります。
手ぬぐいを購入しました。
泡立ちが良く、乾きも早いので、温泉旅行にピッタリです。
お試しください。
【シニアの鎌倉散歩】鎌倉で楽しむスローな時間を過ごす一日のまとめ
鎌倉には、多くの観光スポットがある一方で、喧騒を避けてゆったりと散歩できる静かなエリアも存在します。
今回は、シニア向けの人混みの少ない鎌倉散歩コースのご提案でした。
鎌倉駅の東口よりも落ち着いた雰囲気が漂う西口エリアを中心に、歴史を感じながら自然や静寂を楽しめる散策でした。
喧騒を忘れ、ゆっくりと過ごせる鎌倉の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
「道に迷うこと、それ自体が旅の醍醐味だ」とは、作家の村上春樹が言っていますが、時に静けさの中でのんびり迷いながら歩くことが、真の鎌倉散歩の魅力を感じさせてくれます。
最後までお読みいただきありがとうございました。